田舎暮らしを考えるなら大津市葛川

茅葺の民家が残る葛川貫井町の集落 夏は安曇川で思いっきり水遊び! 子供たちも企画に参加する葛川夏祭り 驚くほど星が綺麗な冬の葛川 葛川へおいでよ

葛川ってこんなところ

葛川は、滋賀県大津市の北端に位置し、高島市朽木村と接しています。 東は比良山系、西は丹波山地に挟まれた、南北約12kmにわたって続く細長い渓谷内に、北から細川、貫井、梅ノ木、町居、坊村、中村、木戸口、坂下、仲平の9つの集落が点在しています。葛川とは、これら9つの集落の総称です。

位置図
葛川の位置
葛川地図
葛川の集落位置

現在も茅葺屋根の民家が数多くあり、昔ながらの景観を比較的よく残している特徴ある街並みです。令和2年1月1日現在で127世帯 236人の方々が暮らしています。

木戸口の集落
木戸口の集落
町居の街並み
町居の街並み

葛川の歴史

葛川の歴史は古く、葛川のほぼ中央に位置する坊村には、平安時代に相応(そうおう)和尚によって開かれた明王院があります。延暦寺とかかわりが深く、本堂をはじめとする主要伽藍は、隣接する地主神社本殿と共に、国の重要文化財に指定されています。
明王院には、足利義満をはじめ、歴上著名な人物達が参籠に訪れた記録が残っています。毎年7月16日~20日には、延暦寺や全国の天台宗山門派の行者達が4泊5日の夏安居に臨みます。18日の夜に行われる太鼓回しは近江の奇祭としてよく知られています。
明治22年に細川、貫井、梅ノ木、町居、坊村、中村、木戸口、坂下の8村が合併して葛川村になり、昭和30年には堅田町と合併して堅田町に、昭和42年に大津市と合併して大津市になりました。

明王院
明王院
地主神社
地主神社

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葛川の概要を動画にまとめてみました。

葛川の紹介動画

葛川を南端から北端までドローンで撮影しました。

葛川の空撮動画

葛川を南端から北端まで車で走行しました。

葛川道路走行

葛川の魅力


自然がいっぱい

葛川の魅力は何と言っても自然豊かなことでしょう。丹波高地と比良山系に挟まれた谷筋に清流安曇川が流れていて、子供たちは川遊び、釣り人は鮎・アマゴ・イワナ釣り、登山愛好者には武奈ヶ岳などの登山と、四季を通じて様々な体験が出来ます。安曇川河川敷にはいくつかのキャンプ場があり、利用料も安くて家族での利用もリーズナブルです。

新緑の葛川
新緑の葛川
いつでも川遊びできる夏の葛川
いつでも川遊びできる夏の葛川
紅葉が綺麗な秋の葛川
紅葉が綺麗な秋の葛川
冬の葛川
冬の葛川

ユニークな学校教育

もう1つの魅力は小中学校の教育方針がユニークなこと。葛川には小中学校は1つしかなく、同じ敷地に建っています。葛川では子供の数が減っていて、隣接する京都市左京区の久多の子供たちを受け入れているほか、大津市全域から通うことが出来る小規模特認校に指定されています。2020年現在の児童生徒数は35人ですが、このうち17人が特認校の制度を利用して葛川以外の市内からスクールバスで通っています。

学校の特色は、少人数ならではの細かな指導を受けられることも魅力ですが、"徹底した想像力の育成"を掲げていて、自分たちの地域課題を解決するための授業や、英語学習に力を入れていることが大きな魅力ではないでしょうか。生徒たちも葛川がどうすれば活性化できるのか、一生懸命考えています。少人数ゆえの年齢を超えた交流も盛んです。

葛川小中学校児童生徒が取り組んでいる活動にKCLプロジェクトがあります。KCLプロジェクトとは、葛川久多を知ってもらい[Know]、来てもらい[Come]、住んでもらう[Live]ことを目標に、子供たちが自ら取材し、考えて行動するというものです。

2019年度にはこの取り組みが評価されて、ボランティア・スピリット・アワードに応募し、中学の部において、20校の中から金賞にあたる文部科学大臣賞を受賞しました。自分自身で見て、考えて、行動する力をつけるのに、葛川小中学校はとても力を入れています。実際、こうした教育が受けられることを気に入って移住を決めた方もいらっしゃいますよ。

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葛川の生活情報

葛川の生活についてまとめてみました。

葛川の交通事情 車は必需品 ! 京都駅まで車で約1時間

古くから若狭と京都とを結ぶルートとして物資の輸送に利用された、通称「鯖街道」と呼ばれる街道は、現在国道367号線がその役を担っており、湖北・若狭と湖南・京都とを結ぶ重要な道路となっています。

物資輸送だけではなく、葛川の人々にとっては京都、大津、高島方面に抜ける重要な路線であるとともに、近年は日本海、湖北でのレジャーにも欠かせない道路となっています。

公共交通機関は、江若交通と京都バスがあるとはいえ、江若交通は堅田駅との間に一日2便、京都バスは土曜・休日のみ朽木・出町柳に各1便あるのみですので、車は必需品です。

車ではJR京都まで約70分、JR大津駅まで約50分、JR堅田駅・JR安曇川駅まで約30分です。京都駅方面は湖西道路経由で、左京区方面は国道367号経由となります。中でも、買い物や高校、病院など、特によく利用する施設は堅田と安曇川に多いので、ここは要チェックです。また、ちょっとした買い物なら朽木も車で約10分と近くて便利です。

葛川の位置図

葛川の気候

葛川では夏は涼しく、クーラーはあまり使わなくて済むといいます。その反面、冬は温暖化の影響で減ったとはいえ、かなりの積雪があります。2020年は雪が少ない年でしたが、それでも2月上旬には1晩で約50cmの積雪がありました。

積雪時の除雪は、幹線道路である国道367号線はもちろん、国道367号線から集落内に入る道路も市道であれば除雪をしてもらえるので、冬でも通行止めになることはありません。

しかし、幹線道路以外は必ずしも出勤の時間帯に除雪が完了できているとは限りませんし、自宅の敷地から市道までと、最近は少なくなりましたが、降雪が続くと、自宅の屋根の雪降ろしは自分でする必要があり、それなりの労力が必要になります。

  • 雪の様子
    幹線道路の雪の様子(細川)
  • 雪の様子
    幹線道路から入った市道の様子(貫井)

葛川の買い物・医療

葛川にはスーパーマーケット・コンビニエンスストアはありません。食事も観光客用のカフェや料亭が大半ですので、家で作ることが基本となります。ちょっとした買い物であれば、細川町から車で10分ほどの高島市朽木でも可能ですが、色々なものをまとめて買えるということで、みなさんはスーパーマーケットのある高島市安曇川町か、大津市堅田町に買い物に行くことが多いようです。

所要時間は高島市安曇川町も大津市堅田町も車で片道30分程度です。また、生協の移動販売も行われているので、それを利用する方もいらっしゃるようです。もちろんネットで注文するのも特に他地域と変わらずにできます。

もう1つ気になるのが医療です。葛川には坊村町に葛川診療所がありますが、診療科目は内科と整形外科しかなく、しかも診療日は火曜日の午前中のみです。このため、葛川に住んでおられる皆さんは、堅田や高島市の病院に行くことが多いようです。

最大のネック 葛川の通信インフラ

通信インフラですが、光ファイバーは、大津市葛川市民センターと葛川小中学校などの市施設を除いて整備されていません。このためネットの通信速度は決して速くはありません。この点が葛川の最大のネックだと思います。葛川の中でも地域や使う人の使い方、契約会社によっても差があるようです。天候によってかなり影響を受けると言う方もいれば、スカイプなどでのやり取りも特に問題ないと言う方もいらっしゃいます。ネット環境を重視される方はもちろん、そうでない方もご自身の使い方に照らし合わせて、納得できるかどうか、必ず確認してください。

葛川の各種施設

大津市支所 葛川市民センター 〒520-0475 大津市葛川坊村町237-37 電話: 077-599-2001

大津北警察署/葛川警察官駐在所 〒520-0475 大津市 葛川坊村町237-17 電話: 077-599-2163

葛川郵便局 〒520-0475 大津市葛川坊村町58-2 電話:077-599-2050

大津市立葛川小中学校 〒520-0476 大津市葛川中村町108-1 電話:小学校 077-599-2154 中学校 077-599-2007 ※保育園は現在閉鎖中です。

葛川診療所(内科・整形外科) 〒520-0475 大津市葛川坊村町237-33 電話: 077-599-2003 診療日時 火曜日 9:00-12:00

葛川の店

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坂下の案内

坂下地区のガイドマップ クリックで拡大

葛川の住宅事情

地方ではあるあるなのですが、空き家はそれなりにあるのに、貸したり・売りに出される物件はあまりないというのが実情です。移住された方の中には、土地を購入して新築された方もいらっしゃいますが、賃貸で暮らしている方も多くいらっしゃいます。

ただ、賃貸の場合、修繕費がかかり、それは借りた人の負担となるため、物件によっては注意が必要です。また、不動産情報は限られています。現在村づくり協議会の皆さんが空き家の持ち主に声をかけて、貸出・売り物件を調査していますので、こまめに葛川村づくり協議会(連絡先:TEL 090-1447-7050)に相談することをお勧めします。

また、葛川には、町居に古民家民宿の里山舎源六さんとマチイハウスさんがあります。ここで宿泊してみると葛川での生活のイメージがつかめると思います。

源六

源六

マチイハウス

マチイハウス

  • 源六
  • マチイハウス

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葛川の保育・教育

保育園

保育園は、葛川小中学校と同じ敷地に併設されていましたが、残念ながら現在は該当者がいないため、閉園となっています。そのため、もし小学校入学前の子供をお持ちの方が移住された場合、高島市や大津市など、働く場所に近い所で保育園に入園させるということが現実的なようです。

小中学校

葛川小中学校は小規模特認校に指定されていて、大津市全域から通うことが出来ます。小規模特認校とは、市内の小・中学校に在籍する児童・生徒であれば、一定の条件の下、指定された小学校に入学・転学できる制度です。

都市部の子どもたちに、豊かな自然に恵まれた環境で小規模校ならではの教育を受ける機会をつくりだすこと、小規模校にとって子どもを受け入れることで、学校に活気を増すことをねらいとしています。

2020年現在の児童生徒数は35人ですが、このうち17人が特認校の制度を利用して葛川以外の市内からスクールバスで通っています。

少人数ならではのきめ細かな指導を受けられることも魅力ですが、"徹底した想像力の育成"を掲げていて、自分たちの地域課題を解決するための授業や、英語学習に力を入れていることが大きな魅力ではないでしょうか。生徒たちも葛川がどうすれば活性化できるのか、一生懸命考えています。少人数ゆえの年齢を超えた交流も盛んです。

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高校

現実的に葛川から自転車で通える高校はありません。滋賀県の場合、高校は県内どこでも受験することはできますが、葛川小中学校を卒業した生徒は、大津市内の高校に通うことが多いです。

ただ、バスは1日に行き帰り1本ずつしかなく、運賃もそれなりにかかることから、下宿したり、寮に入ったり、車で送迎することが多いようです。また、これを転機に転居される場合もあるようです。

葛川小中学校の教育は確かに魅力的なのですが、高校入学は家族にとっても子供がただ単に高校に進学する以上の大きなイベントとなります。移住を検討する際は、この点も十分考える必要があります。

葛川小中学校
葛川小中学校

移住した人に聞きました

葛川には何組も移住された方々が住んでおられます。30年前に神戸市から移住した写真家の宮田清彦さんと、3年前に高島市から移住された彫刻家の岡本梨奈さんにお話をうかがいました。

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葛川まちづくり協議会

葛川では葛川まちづくり協議会 移住・定住促進部会を立ち上げて移住希望者の支援をしています。空き家の調査・紹介出来る物件の確保して、移住希望者とのマッチングをする他、様々な相談にも乗っていただけますし、住む家が決まれば、協議会のメンバーが家の修理や掃除を手伝ってくれることもあります。まずは連絡してみたらどうでしょうか。

連 絡 先 宮嵜源之 090-1447-7050

葛川まちづくり協議会のチラシ

澤井会長
澤井会長

まとめ

葛川に移住するということは、大前提として葛川には市街地・町というものはないので、昔ながらの集落に入ることになります。また、色々な付き合いや役(町内会の役員や共同作業など)も避けて通れません。人付き合いが煩わしいという方、悠々自適の生活を送りたいという方は、葛川で生活していくことは難しいでしょう。人と人との交流もプラスにとらえられる人であることが必須です。

高校進学も悩ましい所です。子供たちはまだ小さいと思っていても、すぐに進学の時期が来ます。その時に毎日送り迎え出来るのか、あるいは下宿させるのか、この辺りのことまで視野に入れて検討してください。

最大のネックは、光ファイバーが通っていない事だと思います。人によって利用頻度・使い方が違うため、一概には言えませんが、大きなデータをやり取りするのはかなり厳しいという人と、特に問題はないという人がいます。これが契約しているプロバイダーの関係なのか、住む地域の関係なのか、よくわかりませんが、通信環境については、必ず事前に確認し、我慢できる範囲かどうか、確認してください。この点が解消されると相当に条件的に代わってくると思うのですが。

また、葛川での生活は、都会の暮らしを基準に考えたら、「あれもない、これもない、不便な」場所です。大自然に囲まれた環境で、なおかつ利便性も手放したくないという方には向かないと思います。逆にないものを自分で作ってしまう、「ない」ことを楽しめる人には、向いているかもですが。

同じように、車で30分走らないとスーパーで買い物が出来ない、病院に行けない、と考えるか、移動販売車もあるし、車で30分走れば買い物も出来るし、病院もあると考えられるか。そういう発想が出来る方であれば、結構おススメの場所かもしれません。

それでも葛川の自然環境の素晴らしさや学校の教育理念などに惹かれて移住する方々もいらっしゃいますので、一度訪問してみて、気に入るようでしたら葛川村づくり協議会に相談してみたらいかがでしょうか。

移住者の声でインタビューさせていただいた宮田さんが、
"私たちは、きびしいところもあるけれど、この美しい自然と季節の変化を心から愛しておりまして、他の人にもそれをわけてあげたーーーーい!!という気持ちでいっぱいなのです!!たしかに便利とはいえない場所ですが、修学院(京都市の北東地区)まで1時間弱で到着ですからね!!日本海の海岸にも1時間で到着です!!すごくないですか???"
っておっしゃっておられたのがとても印象的でした。こういう価値観に共鳴できるのであれば検討の余地はあるかもですね。