高島市 移住者・豊かに暮らす人達インタビュー

日ごろ主婦だけやった人達が、みんなに手作りのものを提供して。お金じゃなくて、何か、やった!っていう思いで、笑顔で帰ってくれたら、凄くうれしいんです。

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百鈴の位置

空から見た四津川集落と百鈴の位置

自分だけが儲かったらそれでいいとは全然思ってなくて、ここに来てくれた人たちみんな、それに一緒にお店をやっている4人の人たちも、ホンマに仲間やという思いでやっています

鈴木和枝さん

百鈴 鈴木和枝さん

百鈴は、滋賀県高島市安曇川町四津川の集落にある、パン&ケーキカフェのファミーユ、天然石アクセサリー&雑貨のクラン アンド クノク、デザイン アンド レザークラフトのノホリワークス、ヨガのcocochi yoga studio、ハンドメイドの洋服のFlangeの、5つの個性的な店舗が集まった商業施設です。

1972年から2013年まで鈴木クレープとして使われていた繊維工場跡を改装して2018年にOPENしました。

昔ながらの農村集落にあり、決して人の往来が多いわけではないというか、むしろほとんどないという立地にありながら、ここ百鈴には多くの方々が、時には市外からも訪れています。

ファミーユのオーナーであり、百鈴の発起人でもある鈴木和枝さんに、百鈴を立ち上げた経緯や運営するにあたっての思い等をお聞きしました。

百鈴の皆さん

百鈴の皆さん(写真提供:ノホリワークス)

 

個性派ぞろいの魅力的なお店

百鈴の店は、次の5店です。

パン&ケーキカフェ ファミーユさん

天然石アクセサリー&雑貨 クラン アンド クノクさん

デザイン アンド レザークラフト ノホリワークスさん

ヨガ cocochi yoga studioさん

ハンドメイドの洋服 Flangeさん

どのお店も、【ナチュラル】・【ハンドメイド】・【ケア】にこだわった、個性的なお店です。

百鈴誕生の経緯

百鈴は、当初は閉鎖した工場の一角で、鈴木和枝さんが2013年に始めた、パンとケーキカフェ「ファミーユ」が始まりです。この時点では、向かいの工場跡はまだ機械が入ったままで、使えない状態でした。

また、鈴木さんもこの時点では工場跡をどうしていきたいというプランはありませんでしたが、そこに、お花屋さんが店を出させてほしいと言われて、やってもらうと、花を買いに来た方々が、ついでに鈴木さんのパンも買っていってくれて、相乗効果があることに気がつかれました。

そうこうするうちに、マルシェをやりたいという方も現れて、それだったら、パンがあって、マルシェが何店舗か入ったりすると面白いね、ということで始めていきました。そうしたら、ここでずっと店をやりたいという方も出てきて、1軒増え、2軒増えっていう形で現在のような形になったそうです。

百鈴

百鈴の外観

相乗効果

5店舗が集まることで、いい影響が出ていると言います。

「自分だけが儲かったらそれでいいとは全然思ってなくて、ここに来てくれた人たち、お店をやっている人たちもホンマに仲間やと言う思いで。」

「フランジさんの所に来た人が、うちに寄ってくれて、うちに寄ってくれたら次はノホリワークスさん、クランアンドクノクさんに寄ってくれて、またヨガにも行かれたりとか、5つの店がみんなが繋がっていい状態で行けてるかなって思っています。」

とおっしゃっていました。1店舗だけではなく、複数店舗があることで、相乗効果が出ているのでしょう。

チャレンジする場所を提供したい

百鈴の建物の中央には、オープンキッチンを併設したスペースが設けられていて、週末カフェ・マルシェ・チャレンジショップとして利用できます。

 

イベントを開催して、イベントのランチを色々な方に提供してもらっているという鈴木さん。

山の風景

ランチ会

「ランチを提供してくれるのは、店のオーナーさんもいらっしゃいますが、ゆくゆくは店を持ちたいという方たちにも、1日やってみたらという場所も提供できるし、ここをステップに、みんなが色々挑戦できる場所としてやってもらえたらいいと思います。」

「たくさんの人が集まって、そういうのが好きなんです。 ゆくゆくは自分で店をやりたいという人達が1日やって、その人達が達成感をもって帰ってもらえたら、私もすごくうれしい。その人達が喜んでね、生き生きとね、日ごろ主婦だけやった人達が、そうしてみんなに提供して、まあお金じゃないですけど、何か、やった!っていう思いで、笑顔で帰ってくれたら、凄くうれしいです。」

「イベントをやって、そういう人たちも全部巻き込んで、みんながうまく行くようにって、思います。」

こうした、自分だけではなく、みんながうまくいくという考えのもとで行動されていることも、集客につながっているのではないでしょうか。また、これから起業をしようとしている方々にも、貴重な実践の場を提供することで、大きな助けになっていると感じました。

お話し会

お話し会

高島市に対する思い

 

鈴木さんは、高島生まれの高島育ちです。そんな鈴木さんに、高島市の魅力についてお聞きしました。

「高島市って、どんな所ですか?って聞かれると、本当に何にもない所なんですよって、言うんですね。でも移住して来た人達と話していると、改めて、自分がずっと高島市に住んでいるから気がつかなかった事に気づかされました。」

「自然がいっぱいであったりとか、人がいいとか、改めて琵琶湖があって、ちょっと平野があって、すぐに山があって、都会にもまあまあ近くて、災害もほとんどないですね。本当にいいとこやなっていうのを、中にいてわからなくて、外から来た人たちに教えてもらったっていう感じですね。」

と、住んでいると気がつかない魅力を、移住されてこられた方に教えてもらったという鈴木さん。色々な方々との交流の中で、改めて高島市の良さを再認識されたようでした。

賑わい創出の1つのモデルケース

百鈴の暖簾

鈴木さんは、ファミーユを始めた時から今に至るまで、決して高島市を活性化しようと意識してやっておられるわけではありませんが、結果的に地域に賑わいを生み出すことに成功しています。

1店舗だけでは集客が難しくても、何店舗か集まればお互いにいい影響が出る、また、イベントを開催して集客しながら、独立を考えておられる方にもチャンスを提供する。これらがうまく作用して百鈴の賑わいに繋がっているのではないでしょうか。衰退している商店街も多い中、1つのモデルケースとなると思います。

何よりも、鈴木さん自身も試行錯誤しながら、楽しんでやっていることが、結果的にこの場所の賑わいの創出に繋がっていると感じました。