南深水は、自然がいっぱいですし、山があり、琵琶湖があります。そして深清水というぐらいに水が綺麗ですし、最近はリモートワークを推奨する会社も増えてきているので、住むということでは、南深清水は物凄く魅力的な所ですね。
一面に広がる深清水の柿園
-南深清水FF倶楽部について教えてください。-
ここ深清水の柿は、富有柿(ふゆうがき)の名で特産品になっているんですけども、高齢化とともに柿栽培を難しいかなっていう方が多くなってきました。じゃあ地域のために何か出来ないかって思った有志が2016年12月に集まってスタートしました。
当初は約10名でしたが、現在15名で活動しています。この地域を何とか盛り上げたいなっていうのが発端ですが、見て頂いた通り、自然がいっぱいですので、健康をコンセプトに何かできないかなっていうのもありまして、健康ももう一つの柱として、食と運動ということにも取り組んでいます。
南深清水FF倶楽部のみなさん
-具体的な活動内容を教えてください。-
柿園や耕作放棄地を何とかしようということで、何を植えようかなと考えた時に、柿は高齢化でやっぱり作業は大変だということで、省エネで出来るようなこと何かないかなと色々探したところ、雪が降る所でオリーブできてるっていう事を妻が新聞で見まして、オリーブ栽培って出来ないかなと考えて、3年前から栽培を始めたんです。
-オリーブは今どんな状況でしょうか?-
最初は10本からスタートしました。見よう見まねで知識もない中でスタートしまして、今現在は150本植わってます。来年は150本を目指して、とりあえず300本、目標は一応500本までは植えたいなと考えています。まだまだ木は小さいんですけども、これから5年となった時に、製品化に持って行きたいですね。
3年目のオリーブの木
1年目のオリーブの木
-オリーブでどんなものを作る予定ですか? -
そうですね。まずオリーブオイルを作りたいなっていうのがあります。もう1つはオリーブの葉でオリーブのお茶を、それから実は新漬という、まあ塩漬けですよね。そういった形で販売できるようにと考えています。
それと、欲を言えば化粧品も可能性はあるかなと思いますし、オリーブ素麺も聞いておりますし、ここの柿とオリーブを使った、健康に良い商品を何か出来ないかなっていうのもありますね。
オリーブの実
オリーブの実
-商品開発は今どれくらいの段階なのか教えてください。-
商品開発についてはまだ3年目ですので、ちょっとできてないんですけども、来年はオリーブのお茶と、それから実が多くなれば、芯漬けからスタートしたいですね。あと2年経てばオイルを生産できるかなという風には考えています。
交流がある由良農園のオリーブオイル
由良農園の新漬け
-今は実はどれくらい採れたんですか?-
今年はまだ収穫前なので計ってないんですけども、今年は結構なりましたね。でも3年目の方の木が中心ですね。目標は1本の木で10キロとりたいなと思ってますけど、なかなかそこまではいかないと思ますので、まあ5キロとか8キロとかを目指しながらやっていきたいと思ってます。
-今日のイベントはどんなイベントですか?-
今年で3回目のイベントになります。1年目・2年目は秋の柿祭という名目で柿狩りをして頂きましたね。今年はコロナの影響で、一般の方の参加は止めて、オリーブで協賛して頂いたお客様、それと日頃からお世話になってる方を中心に声をかけさせていただき、93名の方をご招待しました。
イベントの様子
イベントの様子
富有柿も売られていました
深清水でとれたカブ
-柿農家さんを取り巻く経営環境的はどうですか? -
やはり高齢化になりますし、やはり若い人の勤め先がやはり高島市では少ないので、京都とか大阪遠くはやはり東京に出ていかれる若い方が多いんで、だんだん後継者問題も、ものすごく深刻な形になってました。
専業で後継者がいらっしゃる方も個々の農家でこの地域ではどうでしょう、3人、4人、数えるほどしかないんですね。ですから後継者問題はやっぱり大きな問題ですね。
また販売方法が特異で、各柿農家さんにお客様がついていらっしゃって直売してるんですね。ですからマーケット市場としては、滋賀県の8割以上を占めてますけども、市場展開としてはまだまだ少ないかなという風に思います。
そういった商品開発もまだまだ進んでないので、これから付加価値の高いものを作っていって、少しでも農家の収入に役立つような形を考えていきたいと考えています。
広大な柿園
柿の収穫の様子
-柿農家の減少を補う意味も含めて、南深清水FF倶楽部さんの活動は柿に取って代わるというのではなくて、補い合って、両方で上手く進んでいくという感じですね? -
はいそうです。南深清水FF倶楽部の活動には、この地域を守って行こうということがありまして、そのためには関係人口を増やしながら、最終的には移住をして頂けるようしたいと思っているんです。こういうイベントを通して、この地域を知っていただける方を増やして行こうかなと考えています。
-南深清水にも空き家は結構あるんですか?-
今この地域で、空き家で使っていただけるっていうのが3件くらいはあります。ですから、そういう空き家を活用して、この地域に住んでいただけるというのが1つの理想の形だと思っています。
手作りケーキも提供されていました
柿狩りの様子
-問い合わせは桂田さんの方か市の移住相談の方か、どちらですか?-
そうですね。興味のある方はどちらの方でも南深清水FF倶楽部の方でも構いませんし、高島市も移住相談窓口を設けておられますので、どちらでも構いません。高島市を通さずに直接地域に入って来られる方もいらっしゃいますんで。
ただ、私共の活動はオリーブを栽培することが中心ですので、オリーブだけではちょっと生計を立てるっていうのは難しいと思いますが、オリーブを中心にしながら他の、田んぼでもそうですし、野菜作りも含めて、こちらの方で頑張っていたみたい方を募集していますので、相談はどちらでも結構かなという風に思います。
深清水の野菜
深清水の自然
-職探しは頑張ってもらって、住環境や、地域と繋がるサポートは南深清水FF倶楽部さんがするという感じですかね? -
おっしゃる通りです。サポートは私の方でさせていただきます。もしこの地域にご興味がございましたら、直接私共南深清水FF倶楽部に連絡ください。どんな形をご希望なのかお聞きしながら、ご本人のご希望に添えるような形の中では考えていきたいですね。お住まいはのご紹介はさせていただきますので。
-桂田さんから見た高島市の魅力は何ですか? -
高島市は自然環境抜群ですし、そして今はコロナによって働き方や価値観が大きく変化している時代です。そんな中でやはり生活環境が良い所といえば、自然の魅力いっぱいの高島市かなと思います。私共の南深水は、やはり同じように自然がいっぱいですし、それから山がありますし、琵琶湖があります。そして深清水というぐらいに水が綺麗ですので、住むということでは、物凄く魅力的な所だと感じています。それから四季が、春夏秋冬それぞれがはっきり感じられる地域です。そういった魅力がある地域だと感じています。
深清水の自然
深清水の自然
-ここから電車で通うとなると、大津か京都が現実的ですか?-
そうですね。大阪まで通うことも出来ますが、通うとなるとやはり湖西線が1本ですし、アクセスとしては湖西道路がありますけど、渋滞がありますし、やはり京都くらいが現実的かなと思いますね。でも最近はサテライトって言うんですか、リモートワークを推奨している会社もだんだん増えてきていることを思えば、高島市、南深清水はいい環境だと思いますね。
-今日のイベントは龍谷大学さんも一緒にやっているんですね? -
そうです。龍谷大学の山口ゼミさんとは3年前から提携させていただいています。ですから大学さんの力もお借りしながら、また新しい考えも拝借しながら、こういったイベント企画を共同でさせていただいています。
龍谷大学山口ゼミのみなさん
イベントスタッフのみなさん
南深清水FF倶楽部 桂田隆司さん
0740-22-0843 090-4566-4201 tkkurabu@gmail.com
高島市への移住の問い合せ先 高島市定住相談窓口市民協働課 0740-25-8526 https://move-takashima.jp/
高島市の動画集