高島市 移住者インタビュー

色々心配もしてくださるし、でもそっとしておいてもくださって。何か、村で1つの家族みたいだなって思います。

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福井県との県境の山深い集落に、3年前に神戸市から移住して、現在は8世帯11人の集落でデザイナーとして活躍されている森下千さんにインタビューしました。

森下千さん

森下千さん

高島市に移住を決めた理由

-高島市に移住したきっかけは?-

NPO法人の結びめさんのイベントに参加したことがきっかけなんですけれども、その時は、いつか歳をとってからでも、田舎暮らしをしたいなっていうくらいの、軽い気持ちで来たんですけれども、あまりにも気に入ってしまって、それでつながりも出来て、何回か来ているうちに、とんとん拍子に話が決まっちゃってっていう感じですね。

イベントとしては、移住できるような空き家を見せてもらうイベントとか、高島市で暮らしている人の話を聞かせてもらうイベントとか、そういうイベントに来ていたんですけど、そんな中で、高島の、1番山奥の、1番何かちょっと、市街地とかからすごい離れた所に集落があるのが地図上でわかって、ここに行ってみたいと思って、イベントに行ってみたんです。

そしたらこんな、ちょっと山奥の隠れ里みたいな所があって、住んでる方が実際いらっしゃって、凄いその人達もいい人たちで、ちょっと住みたいなって思ってお話したら、もう空き家を探してくれ、色々伝手を探してくれ、どんどんお世話してくださって、あっという間に決まったという感じです。

山々に囲まれた集落

山々に囲まれた集落

周辺の山々

周辺の山々

 

-高島市の魅力は何ですか?-

自分の場合はとんとん拍子に話が進んだので、あまり他の地域と比べてということではないんですが、住んでていいなと思うのは、コミュニティの素晴らしさだと思います。自然が好きなので、私も。

自然のあるところに住みたいなと思うのはもちろん、最初の動機だったんですけれども、実際来てみると、色々な集まりがしょっちゅうあって、各お店さんやら、料理家さんが、しょっちゅうしょっちゅう自分の所で、飲み会やら、イベントを開いていて、呼んで下さるんですよ。

そこに行ったら、全然今まで知らなかった人とか、地元の方でもあったり、遠くから来ている、高島に興味がある、ちょっと珍しい事が好きな方だったり、そういう方とどんどんつながることが出来るんですけれども、そういう集まりがしょっちゅうあるんです。

都会にいる時よりも、何ていうか、人とのつながりが濃くなっています。

ものすごく温かいなって思うようになって。自然が好きっていうのもちろんですけど、ご縁がたくさん出来たので、もう離れたくないなっていう気持ちでずっといます。

-そういう所からまた新しいネットワークとかも出来るんですかね?-

私は仕事がデザイナーなんですけれども、都会にいた時よりも出会いが多くて、お仕事をいただける事もありがたいことに多くて。やっぱり、自分が好きな場所にいるので、それで、その場所が好きだと思ってくれる人が来て会うわけなので、何というか、相性もいいと思うんですけれども。それで、つながりが出来やすいって思っています。

 

-デザイナーをやっていく上で、ここの環境はプラスになりますか?-

私にとっては大変プラスです。私はやっぱり、こういう、緑が豊かで、静かで、自然がある所が大好きなので、そういうものを見て、インスピレーションも湧きますし、そこから元気をもらっていますので、都会にいる時の何か、3倍くらい力が出ている気がします。

 
集落を流れる川

集落を流れる川

自宅の庭

インスピレーションを得られるという庭

-地域の方々との関係はどうですか?-

すごくいいです。皆さんものすごく大事にしてくださるし、当然。こんな所に1人で住んでいますので、色々心配もしてくださるし、何かとちょっと集まりがあって、呼んでくださったりとか。

でもベタベタし過ぎないように、そっとしておいてくださったりとか、いい関係を作れているなと思います。何か、村で1つの家族みたいだなって思います。

-住んでみて困ったことは?-

それが案外なくて、聞かれるといつも困るんですけど。まあでも、当たり前になっちゃってる、出入りの不便というのは確かにあるかもしれないです。

例えば、雪の時ですね。やっぱり除雪の時間がまちまちだったり、あるいは、思ったよりすごい降るから、除雪が間に合わない。

除雪をしてもしても積もるみたいな時とかに、打ち合わせがあると出れない、打ち合わせから帰って来れない、という時が、まあ年に何回かはあるので。

あと、雨がひどい時、ちょっと道が崩れるとか、熊が出るとか、住んでるとそれが当たり前なんですけど、まあ、不便は不便ですね。

ただ、私は仕事先が地元なので、みんな分かっているので、そこは電話して、すいません、こういう事情ですって話したら、それはそうだよねってすぐにわかってくださるので、そこはあんまり、大丈夫なんですよ。

 

-インターネット環境とかは特に困ることはありませんか?-

特にないですね。停電になった時はさすがに困りました。でも普段は全くないです。ネットは光ファイバーが来てるし、電波もどこも通じるし、何も不便はないです。

森下さんがデザインしたパンフレット

森下さんがデザインしたパンフレット

森下さんがデザインしたパンフレット

森下さんがデザインしたパンフレット

-高島市に移住を検討している方にメッセージをお願いします。-

住んでいて、1番湧いてくるのは感謝なんですよ。ここまで私なんかが住めるような所まで、集落を存続させてくださった、ずっと住んでいらした方、ご先祖様も含めて。

それと、そこにちゃんと行政のサービスをしてくださるっていう仕組み、ここまで届けてくださる民間の例えばヤマトさんとか、郵便局さんとか、除雪の方とか、とにかく色々な人に支えられて、自分は暮らせているっていう実感がものすごくあるんですね。

でも都会にいると、そういう事って当たり前になっているので、多分わからないんですよ。その感覚のまま来てしまうと、何か、あんまりよくないなって思ってて。

感謝してくれとは言わないけど、みんなに対する、自分はじゃあそれをしてもらっているから、自分はここで何が出来るのかなって自然に思うようになるので。

そういう気持ちを大事にしてもらえる人に来てもらえたら、村としては1番ありがたいかなって感じですので。

-これからやっていきたい事は?-

苦手ですけど、私も発信はしていかないとなって、ちょっと思っているんです。やっぱり、時代もちょっとずつ変わってきて、こういう所でも仕事が出来るようになっていて、好きな場所で好きに仕事をするっていうことが、ありがたい事に、出来るようになってきています。

こういった事をなるべく広めて、出来れば私の村にも住んで欲しいし。高島自体にもたくさん人が来てもらいたいと思っているので、それは1つ目標にして頑張っていこうと思っています。

今は移住サードウェーブみたいな段階なのかなって思ていて、最初は開拓民みたいな方々が頑張って住んでいらして、次に2回目の波で私みたいな、ちょっと特殊な仕事をしている人間が来ていて。

次の3回目の波で、もうちょっと普通の方も来れるようになってるんじゃないかなと何となく思ってて。

NPO法人結びめさんのように、雇用を何とかしようと頑張っていらっしゃる会社・団体の方もいらっしゃるので、どんどん気軽に住んでもらえたらなと思っています。